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スキルアップコラム 2005
難しくなった?! XMLマスターV2試験
モニター受験レポート
コラム第三回目は、6月1日よりV2試験が開始されたXMLマスターを取り上げます。本試験実施に先駆け、日本オラクルでマーケティングを担当する西脇資哲(にしわき もとあき)氏に「XMLマスター:ベーシック V2」をモニター受験していただきました。

XML技術者育成推進委員会の発表によると、より実践に即した技術力を問う内容になったとのことですが、はたして実際は…。これから受験を検討されていらっしゃる方、必読です。

※今回は本試験開始前のモニター受験だったため、CBT(コンピュータを利用したテスト)ではなく、紙のテストで受験していただきました。

 実用レベルを問われる出題傾向に驚き

“すべての問題数をこなすには時間が足りない。だからと言ってどの問題も取りこぼしたくない”。 受験中の心境はこんなところでしょうか。知識があるかどうかというハードルを越えさせるタイプと、使い物になるかどうかというハードルを越えさせるタイプとに区別した場合、XMLマスター試験は完全に後者ということになります。

正直な話、仕事柄日々の知識には人並み以上の自信があるのですが、こと実用レベルであるか、というポイントにはやや甘いという認識のまま試験を受けると、それを本当に感じる試験です。

例えば、出題傾向です。文法を確認する問題は非常に少なく、仕組みを理解し、その仕組みによって何が得られるかという問題が中心になっています。そのために、出題文にはヌケが一切ないことに驚きました。

通常であれば、出題の中心になるポイント部分だけ抜粋したリストが印刷されている問題用紙のはずが、そこにはビッシリと最初から最後までXMLが書かれています。ボリュームの多いものでは、1ページ目一杯XMLが並んでいるケースがあります。「その前後のXML文は必要か?」と言われると、試験問題として不要かもしれませんが、実際の業務には必要なのです。そこがこの試験の良いところでしょう。

実用レベルに達している人は、すんなりと理解できるはずです。しかし、本で試験対策だけを行った場合、ビッシリとならんだXMLにうんざりし、必要のない部分を読解するのに時間を費やすだけになりがちです。すでに、この問題を読む時点で「知識があるだけ」というタイプと「実用レベルである」とが分けられてしまう気がします。

私が一番手軽だと期待したのがXML Schema部分です。ただし、これはいい意味で裏切られました。XML Schemaは仕組みだけを憶えたのですがこれが間違いです。XML Schemaは実際に自分でコーディングしないと分かりません。知識だけではこの問題は解けません、意図的に解けないようになっている気がしました。

「こんなことやってみないと分からないよ」と悩むような選択肢が回答に並んでいるのです。しかもそれが複数選択です。この部分には非常に悩みました。正解がいくつもあるのです。だから、一辺倒な試験対策が通用しません。

逆にXSLT部分ですが、こちらは期待通りです。プログラマー畑を経験している私は、一番実力が発揮できるポイントであると理解しました。結果、一番すんなりと問題が読め、一番すんなりと解けた部分ではないでしょうか。理由はやはり私がプログラミング理論を経験しているからと言えるでしょう。

 XMLマスター受験対策のアドバイス

このXMLマスター受験対策のアドバイスはと、聞かれたときの答えなのですが、「本を読むより、本を書け」といったところでしょうか。本を読んで頭の中で理解するより、本に掲載されているXMLを徹底的にコーディングするということです。

実は今回の出題中にもあったのですが、XML文が4種類ぐらい並んでいる出題で、そのうちの2種類は、長いXMLの中のわずか1文字が違っているだけです。この1文字の違いはXML文を読んでいるだけでは気付かないくらいの差です。

一度コーディングをしてみると、その1文字の違いが大きな違いであることに気付くのです。これはコーディングをしたことのある人でないと分かりません。事実わたしもその問題は逃しました。

このXMLマスター試験はプログラマーの立場から見ても、私の本職であるマーケティングの立場から見ても、そしてXMLの仕様を広める立場から見ても、「はるかに実用レベルを試される試験」といってよいと思います。

受験対策は「本を読むより、本を書け」です。つまりXMLを自分のものにしろということです。そうすることでXMLマスターを自分のものにすることができるのではないでしょうか。

今回はモニター受験という貴重な機会をいただきありがとうございました。今回の受験を通じ、XMLテクノロジー自身が実用域に完全に移っていることを実感しました。これからはその実用域で活躍できるエンジニアがXMLをさらに引っ張る時代です。皆さんもぜひ、自分の実用レベルが確かなものなのか、チャレンジしてみてください。

日本オラクル株式会社
システム事業推進本部
ディレクター 西脇資哲

※nikkeibp.jp events SPECIALより転載

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