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スキルアップコラム 2005
資格試験・いまむかし〜現在求められる資格とは?
現在においては「星の数ほど存在するのでは?」と思えるほどの資格試験ですが、いつごろから始まったかご存じですか。

その歴史をひもといていくと、日本での始まりはなんと約1200年前、平安時代まで遡ることになります。今回は、資格試験の誕生から現在までを振り返りつつ、IT関連企業が今の時代に求める資格とは何なのかを探っていきましょう。

 時代の変化と資格試験ブーム

8世紀初めの平安時代──「資格試験」のルーツはここまで遡ります。官僚になるための登竜門として設置されたのが始まりでした。これは、中国の官吏に登用されるための試験「科挙」(科挙は随〜清の時代まで採用)を真似たもの。裕福で才能に富んだ人々がこぞって受けた科挙と同じく、日本でも貴族層が受験していました。

明治時代の初期には西洋諸国を見習った資格制度が増えていきます。1879年には明治新政府の官僚になるための官僚試験ができ、その後も弁護士、医者、航海士、船長、機関長など、公務員以外の資格も誕生していきました。

さらに第二次世界大戦の終わりから飛躍的に資格試験の数が増えていくわけですが、現在に至るまでにも時代背景に合わせた大きなブームが三度、巻き起こっています。

「第一次資格ブーム」とでも呼ぶべきものが、昭和20年代。10年間に130以上の国家資格が誕生しました。民間団体や特殊法人が行う検定試験なども新たに加わり、第二次世界大戦後は本格的に整備されていったこともブームに拍車をかけたと言えます。

「第二次資格ブーム」は、昭和40年代。高度経済成長が終わると、100近い国家資格が誕生しています。労働省で行っている技能士をはじめとして、工業技術に関する資格が増えました。英語検定や簿記検定など、大型の公的・民間資格もこのころに開始されています。

現在は「第三次資格ブーム」が訪れています。昭和60年頃から資格を取りたいという気持ちを持つ人が増えるのに呼応して、技能や専門能力を認定する試験が続々登場しました。パソコンの普及とインターネットの隆盛により、IT関連の資格試験が急増したのは、みなさんご存じの通りです。

 現在注目されている資格・キーワード

時代とともに求められるスキルは変化し、資格試験の種類や内容もどんどん変わってきました。バブル最盛期は宅建が注目を集めたように、現在はプログラミングやネットワークをはじめとするIT関連資格が毎年のように誕生しています。社員教育と商談対策のために資格制度を積極に取り入れることも、企業では当たり前になりつつあります。

特にIT業界は「ドッグイヤー」と言われるように、技術の進歩による環境の変化も激しいもの。現在求められている=人気のあるIT関連資格はどんなものなのでしょうか。

「日経ソリューションビジネス」では、主要ソリューションプロバイダ60社に対してアンケートを行いました。その結果によると、技術職に最も取らせたい資格はPMP(Project Management Professional)、営業職にはITコーディネータと情報処理技術者試験初級システムアドミニストレータという結果が出ています(2004年度)。

技術の習得を表す資格から、プロジェクト全体をまとめられる人材の育成のための資格取得を推奨する時代に変わりつつあるということでしょう。

近年注目されるキーワードは「セキュリティ」や「ITIL(Information Technology Infrastructure Library)」。

前者は、個人情報保護法が施行され顧客情報流出事件が世間を騒がせる昨今、「必須」とも言える資格試験が登場する可能性があります。

後者は、IT運用における実際の知識やノウハウを集約させたもの。英国政府官公庁の情報システム管理基準として1989年に策定され、事実上の世界基準となりつつあります。アール・プロメトリックでも今年3月から日本語試験を開始しましたので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



フリーライター/エディター
野田 幾子

※nikkeibp.jp events SPECIALより転載

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