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スキルアップコラム 2005
35歳から考えるキャリアデザイン・キャリアプランニング(第2回)
前回のコラムでは、自分自身のキャリアを振り返るにあたり、「そもそもキャリアとは何か」という根本的なことを振り返ってみました。「人生の棚卸し」、そして「キャリアの人間ドック」──という言葉も飛び出しました。それでは具体的に自分のキャリアをデザインしようとした際にはどこから手を付ければいいのでしょうか?

今回は、キャリアデザインの具体的な手法と、そのプランニングを助けるプログラムをご紹介しましょう。

 キャリア・プランニングのプロセスを確認

これまでのキャリアを振り返りつつ展望を明らかにし、今後の計画を立てる──。こういったことを効果的に進めるために一番手っ取り早いのはズバリ、キャリア・カウンセラーを頼ってみることです。とはいえ、「キャリア・カウンセラーが身の回り(例えば社内)にいない」「まったく心当たりがないし、相談するのに抵抗がある」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここではキャリア・カウンセリングで行われている実際のプロセスをご紹介します(図1)。自分の(職業)人生を見直したいと思ってから、実際に仕事を獲得するまでに、7つの段階を定めています。この図を参考に、ひとつずつステップをこなしていくのがいいでしょう。
◆図1:キャリア・プランニング・プロセスの基本
1〜7の順番で進む。各段階でリソースを参照
UFJ Institute REPORT 2005 Vol.10 No.2
「ネット時代のライフキャリア・デザイン」より抜粋

「1.意思決定をする必要性の認識」の段階では、「キャリア(人生)に対する価値観・優先順位」を明確にする必要があります。自分で簡単にチェックするために、「人生の輪」を参考にしてみてください(図2)。これは、コーチングの世界では有名な「コーアクティブ・コーチング」(※)でよく使われるものです。

※Co-Active Coaching:コーチとクライアントが「教える/教えを請う」でなく、対等なパートナーシップを持った関係を築きつつコミュニケーションを取るコーチングの手法

各領域に対する満足度を10段階で自己評価した上でそれぞれを弧でつなぎ合わせ、「本物の車輪に例えたとすれば、どれだけスムーズな走行ができるだろうか」と考えます。満ち足りていない項目を視覚的に認識できるので、今後自分がどうしていきたいかを考えるいいヒントになるでしょう。

図2:人生の輪
この中にある8つの項目は、人生の代表的な領域を表す。輪の中心を「0」、外輪を「10」とみなし、それぞれの領域に対する現在の満足度を10段階評価する。各項目の点数を弧でつなぎ合わせたのが現時点での自己評価による「人生の輪」となる(UFJ Institute REPORT 2005 Vol.10 No.2「ネット時代のライフキャリア・デザイン」より抜粋)

本コラム執筆にあたり、UFJ Institute REPORT 2005 Vol.10 No.2「ネット時代のライフキャリア・デザイン」(UFJ総合研究所 経済・社会政策部主任研究員 大嶋 淳俊氏)を参照・引用いたしました。

 自己分析や職業適性を見極めるには

「キャリア・プランニング・プロセス」を進めるにあたり、少々やっかいなのが「2.簡易な自己分析」ではないでしょうか。これが「人生の棚卸し」や「キャリアの人間ドック」のキモとなる部分ともいえます。

社会人の自己分析を助けるツールとしては、独立行政法人の労働政策研究・研修機構が用意した「キャリア・インサイト」があります。しかし、ハローワークや教育機関など特定の場所に出向かなければ利用できないケースが多く、多少敷居の高いツールでもあります。

そこで、誰もがオンラインで利用できるプログラムをご紹介しましょう。リクルートの「R-CAP(アールキャップ:RECRUIT Career Assessment Program)」です。当初学生を対象にしたプログラムでしたが、自律的な人材が求められる昨今、社会人向けとしてもニーズが高まり「R-CAP for Business」が1998年10月より開始されました。

次回はR-CAP for Businessの詳細、そして部下を管理する側に起こってきた、キャリアに対する考え方の変化について触れていきましょう。

フリーライター/エディター
野田 幾子

※nikkeibp.jp events SPECIALより転載

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