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スキルアップコラム 2005
人材教育担当者に聞く「資格試験」のトレンドは?
顧客へより良いサービスを提供するべく、人材育成の一環として資格の取得を推奨または義務づけている企業が多々あります。今回は、5カ月間の新入社員研修にSun認定Javaアソシエイツ試験「SJC-A」を導入したCSKに、人材開発と資格試験の関わりについてお話をうかがいました。

 「基礎」にみっちり取り組ませるプログラム

「人がすべて」の基本理念を掲げ、「学ぶ社風」を持つCSK。技術者の育成や専門資格取得へと積極的に取り組む同社では、社員のモチベーションを高めるべく技術習得のための施策を行っています。

例えば「トリプル1000」。同社が技術者体勢を強固にするために昨年より始めた取組みで、最も力を入れているJ2EE、オープンソース/Linux、.NETそれぞれの分野にて1000名の資格取得者を生み出しました。目標を達成した今年は「トリプル1000プラス」と命名し、技術者全員が中級・上級レベルの技術を取得・保持することを推奨しています。

これは、資格試験に合格したはいいが、実際に使用することなく知識が錆びついていくことを防ぐためです。実際、すべての技術者が最新技術に携わる仕事をするわけではなく、中には古いシステムのメンテナンスを担当する人もいます。こういったレガシーシステムに関わる人が固定されないよう、ローテーションを組んで偏りをなくし、常に「生きた技術」に触れることが大切だと考えています。

さて、そんなCSKでは本年度新入社員研修に、Javaの基礎やオブジェクト指向の基礎をカリキュラムに組み込んでおり、その成果を確認すべくSun認定Javaアソシエイツ試験「SJC-A」(Sun Certified Associate for the Java 2 Platform)の Early Advantage Examを115名の新入社員が受験しました。

SJC-A 概要

資格名 Sun Certified Associate for the Java 2 Platform (SJC-A)
対象者 初級Java技術者、SE、 IT部門・ ITプロジェクトのマネージャ
スキル
レベル
  • プログラミング一般の基礎的な知識がある
  • Java テクノロジーの概要や、J2EE 全体のアーキテクチャについての知識がある
  • オブジェクト指向に関する基礎的な知識がある
質問形式 多岐選択式/ドラッグ&ドロップ
対応推奨コース
  • Java プログラミング 入門 for ビギナーズ(J2SE 5.0)またはJava プログラミング 入門 for ビギナーズ
  • Java コンピューティング環境 オブジェクト指向概要 for Java テクノロジー

Java テクノロジーの基本知識、利用能力、技術力を評価。プログラマ以外にも、システムエンジニア、技術部門のマネージャやプロジェクトマネージャ、コンサルタントやシステム営業に携わる人向けになっている

昨年までは完全にプログラマを対象とした「SJC-P」(Sun Certified Programmer for the Java 2 Platform 1.4)へ取り組ませていたということでしたが、なぜSJC-Aへと目が向いたのでしょうか。

「新入社員には、基礎の部分を十分に理解してほしいと考えています。ソフトウェアエンジニアリングやアルゴリズムなどをキッチリ理解してからプログラミングを行ってほしいからです。」(CSK 人材開発部 小泉雅史 氏)

 常に意識する「市場における資格試験の価値」

CSK 人材開発部 人材教育課 課長 小泉雅史 氏
SJC-Pを新人社員研修に採用していた昨年は、理系で情報系の学科を卒業しているプログラム経験者でなければ、SJC-Pの取得は叶わぬものでした。教室で勉強した後は資格試験を受験してもらう──という流れ・目標を作ることにより、研修受講者のモチベーションそのものは上がったものの、SJC-Pはプログラムそのものをしたことがない人にとってハードルが高すぎたようです。さらに、「基礎」を大切にすることが後の技術向上につながるという考えから、今年はSJC-A(相当のカリキュラム)へといち早く目を付けたとのこと。

これは、いわゆる「ベンダー系の資格試験」に対するCSKの見方・考え方に変化が生じてきたことともつながっています。これまではベンダーが提供する資格試験を「より多く取得した方がいい」という考え方でした。しかし、これらは技術の新しさや普及具合、資格取得者の増加により、市場での価値が常に変化します。

「市場価値の下がった技術を教えても効果的はありません。教育は実務よりも一歩先を見ていなければならないと感じているし、次に何が来るかを常に注目しているのです」(小泉氏)

そして前述のように「基礎」を大切にする考え方が生まれてきたわけですが、これは経済産業省が策定している「ITSS」(IT Skill Standard)の登場が大きかったといいます。現在CSKでは情報処理技術者試験のような情報技術の原理やベーシックな技能を丹念に、というのが大きなトレンドなのだそう。そういった考え方が根底にあるからこそ、Javaにおいては新人研修でSJC-Aが選択されたのでした。

「中途採用においては、基本的に経歴を見ます。しかし、資格は大きな判断材料になり得ますよね」という小泉さん。未経験の仕事にチャレンジする場合でも、資格などを利用して「基礎」をきちんと理解している、ということをアピールするのは、かなり有効な手だてではないでしょうか。

フリーライター/エディター
野田 幾子

SJC-Aの詳細についてはこちら」をご覧ください。
※nikkeibp.jp events SPECIALより転載

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