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スキルアップコラム 2005
イマドキのキャリアプランニング白書(その2)
前回にひきつづき、NikkeiBP Eventsが9月に行った「転職・キャリアプランニングに関する意識調査」の結果を参考にした内容をお届けします。調査結果を見ると、積み重ねてきたキャリアに「満足」「不満足」の割合がほぼ半数と拮抗状態。転職する際の情報収集法やキャリアプランニングに対する意識などをも合わせ、キャリアに対する満足度と、現代のビジネスマンを取り巻く環境との関係を考えてみました。

 情報収集方法の変化がキャリア構築に影響?

キャリアに対する満足度
出所:NikkeiBP Events「転職・キャリアプランニングに関する意識調査」

「これまでのキャリアの積み重ね方に満足しているか」という問いに対し、「かなり満足している」「ある程度満足している」の「満足派」は50.8%、「やや不満である」「大いに不満である」という「不満派」が49%と、ほぼ同数で二手に分かれました。個人的には自分のキャリアに満足度を覚える人の多さに驚いているのですが……(筆者は勝手に、満足派が30%程度では、と予想していたのでした)。

そこで結果を見ながら、「満足につながる要因」を考えてみました。そのひとつとして、「転職市場・転職情報サービスの充実」が挙げられるのではないかと筆者は考えます。

「転職情報の収集手段」グラフを見てみると、転職情報を集める手段としてダントツの1位が「転職情報サイト」(73.3%)です。そして、「転職先として関心がある企業のホームページ」(37.9%)、「人材紹介会社」(36.8%)、転職情報誌(36.2%)がほぼ同数で続いています。

インターネットが普及する前の求人情報収集手段と言えば、友人・知人に頼るほかには、新聞の求人欄(特に日曜版!)や転職情報誌をくまなくチェックする──が一般的でした。しかし求人欄の限られた枠の中では、雇用条件について書かれていても仕事内容に対する詳細はほとんど触れられていないことがほとんど。実際転職したとしても、思い描いたキャリアの積み重ね方とは異なるケースも多かったのではないでしょうか。

転職情報の収集手段
出所:NikkeiBP Events「転職・キャリアプランニングに関する意識調査」

ほとんどのビジネスパーソンがインターネットを駆使するようになった昨今では、転職を希望する先の企業の業務内容や採用情報はもちろん、事業形態や製品/サービスの詳細、企業理念などが企業のWebサイトにて確認できます。さらに情報転職サイトでは、いわゆる企業側の採用情報を掲載するだけでなく、転職を希望する側の経歴やスキルを登録できるサービスを提供するところが増えました。これは「売り手」と「買い手」の希望をマッチングさせられるため、転職後のギャップも少なくなってきたのではないかと思われます。

もちろん、就職・転職情報サイトが提供しているインターネット掲示板への書き込みや、個人のブログに掲載された就職活動体験談による「口コミ」効果も大きく作用していると考えられます。

 90%以上が「キャリアプランニング」を重要視

しかし冒頭で述べたように、自身のキャリアの積み重ねに「不満」と感じる人が約半数いるというのもまた事実。グラフ「キャリアプランニングに対する意識」を見ると、キャリアプランニングを重要だと考える人は93.3%にものぼります。つまり、満足/不満足にかかわらずほとんどすべての人が長期的な視点を持ったキャリアプランニングに注目しているということにほかなりません。

「今後転職する際、キャリアカウンセリングを受けてみたいと思うか」という質問に対しては、「ぜひ受けてみたい」「どちらかと言えば受けてみたい」と感心を持つ割合が77.3%にのぼりました。ただし、キャリアカウンセリングを受けたくない」派も約12%。約10%が「わからない」と回答しているところを見ると、「キャリアプランニングは大切だと思うが、キャリアカウンセリングの実態がわからない」という気持ちも少々透けて見えるようです。

インターネットの普及で就職・転職情報の流通が劇的に変化し納得いくキャリアの積み重ねがしやすくなったように、キャリアプランニングに際して相談役となるキャリアカウンセリングのより明確・詳細な情報がいま、求められているのではないでしょうか。

転職を考えるきっかけ
出所:NikkeiBP Events「転職・キャリアプランニングに関する意識調査」


フリーライター/エディター
野田 幾子

※nikkeibp.jp events SPECIALより転載

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