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IT業界で働く人達のプロトコルの共通化を目指して

日進月歩のIT業界では、つい最近まで最先端だった技術があっという間に風化してしまうことも珍しくありません。そんな移り変わりの激しい技術を「認定」する資格試験が、自分のスキルを本当に測っているのかどうか、疑問を抱いたことはありませんか。そのような疑念・イメージを跳ねのけるべく、認定資格試験の提供を含め、ITプロフェッショナルの教育に力を注いでいる企業があります。

マイクロソフトが認定しているMicrosoft Certified Associate Program (以下、MCA プログラム)は、2002年1月より日本で開始された資格・育成プログラムです。MCAプログラムの高い品質を維持するための努力を、担当であるマイクロソフトラーニングのシニアマーケティングスペシャリスト・大垣氏に聞きました。

プロトコルを共通化するために

MCAは、幅広い分野におけるITのスキルアップを目指す人の育成を目的とした、日本発の資格制度です。MCAプログラムの特徴としては、IT技術者、またはそれを目指す人だけではなく、IT業界に関わるすべての人のために提供されているものであるという点です。ベンダー資格でありながら、マイクロソフト社の製品に特化した分野だけではなく、一般的なITの知識を身に付けられる点も特徴です。また、世界中で配信しているMCP試験とは異なり、日本とそれ以外の市場の違いで生じる「隙間」を埋めることができるプログラムでもあります。

「MCAプログラムのリリース当初は『e-Japan構想』があり、国内にITエンジニア・開発者を育成しようという盛り上がりがありました。その底を支えたいという考えのもと、マイクロソフトの製品知識だけではなく、ITの基礎を身に付けている人を育てる目的で、日本の風土に合った資格プログラムを作るということで始まったのがキッカケです。」(大垣氏)

MCAプログラムの対象者は、IT系の技術者だけではなく、技術営業、ITスキルを習得したい学生をターゲットとしています。IT技術者にとっては、MCAプログラムの内容は最もベースとして身に付けておく必要がある内容です。

技術営業担当にとっては、実際に設定、構築、プログラムなどが行える知識は必要ないにしても、MCAの内容を理解することで、技術者、もしくは、お客様とのコミュニケーションがスムーズに行えるようになる、という利点もあります。

「知識もある種のプロトコルです。やはり、コミュニケーションを行う上で、ベースラインのプロトコルを合わせる必要があります。MCAの対象は、エンジニアや学生、営業、開発と幅広いのですが、最低限のベースを合わせることで、共通の会話をすることができます。つまり、ITを作る側と売る側、使う側、売って回る側とが共通の言語で話ができるように、MCAプログラムがプロトコルの共通化をリードしたいのです」(大垣氏)

英語しか話せない人と日本語しか話せない人とでは会話が成立しないように、対応するプロトコルが異なると通信することができません。同様に、さまざまな職種の人達が同一のプロトコルを持たないと、コミュニケーションが成立しないということが発生します。IT業界に関わる人が、より良いコミュニケーションを築くため、また、ミスコミュニケーションを避けるためにも、MCA資格取得を通じて、さまざまな職種の人達が、一定のITスキルを基に、共通の言語で会話できるようになるのが望まれます。

 試験の品質向上のために

プロトコルの共通化を図るためにも、試験の品質は常に高い水準を保たなくてはなりません。「試験の品質」の定義とは何か?マイクロソフト社が考える試験の品質は大きく分けて2つです。

1.試験問題の品質
2.常に一定レベルの合格水準を保つこと

「試験問題の品質は、受験する上で受験者が分かりにくい表現になっていないかなどがあります。これらは修正が可能です。しかし、どのレベルの人を合格とするかという点は後から変更することはできません。後で変更してしまっては、MCAプログラム自体の価値が下がることにもなりかねません。だからこそ、合格レベルは常に一定に維持しなくてはいけないのです。」(大垣氏)

資格試験は、さまざまなバックグラウンドを持つ職種の人が、いつ受験したとしても、能力測定が均一でなくてはなりません。時代により移り変わりが激しいIT業界においても、合格すべき人が合格しなければ、その認定資格は意味を持ちません。資格に関連する新製品が出るタイミングで試験問題を一新すると共に、その品質を保つためにマイクロソフト社が採用しているのが、テスト理論に基づく手法です。

「MCAについてはITプロフェッショナルやエンジニアの人以外にも、ユーザーや学生も対象になります。そういった人が恒久的に資格認定プログラムを活用していただく上で、やはり受験日時や試験の回数に応じてスキルレベルが変わったり、資格の価値自体が変化してしまっては、認定資格・認定プログラムとしての役割が果たせません。恒久的に一定のスキルをきちんと認定するため、テスト理論に基づく手法を使用しています。」(大垣氏)

具体的には、テスト理論に基づく手法を使用して、試験問題の「信頼性」と「妥当性」を科学的、統計学的根拠から測定しているのです。

試験には、時間制限があります。そのため、私達が考える“これだけのスキルを身に付けているべきだ”というスキルマップと、出題できる規模というものは、ギャップが生じます。スキル項目として300くらいの項目があったとしても、実際に出題できるのは40〜50ということになります。おのずと試験問題を6分の1や5分の1に絞らざるを得ません。

ですので、そこのところは「その6分の1や5分の1に絞られた問題に正解できる場合に、同等レベルの他の問題にも正解できるに違いない」という判断をしています。こういったところは逆にアール・プロメトリックのテスト工学研究所の専門家から、ひとつの分野でこれくらいの割合なら、とアドバイスをいただいた上で問題作成を行っています。

新規試験作成時、試験改訂時には、ベータ試験を実施します。その結果を使用して、テスト理論に基づくサイコメトリックス分析(*注)を行います。そして、ある特定のターゲット層の人が合格できる内容であるどうか、また、品質も高い問題であるかどうかを科学的に測定しています。ベータ試験の結果から科学的に資格試験の品質を保つことで、受験者はより意味のある「認定」を手にすることができるのです。

(*注)サイコメトリックス分析
サイコメトリックス(心理統計学)を基礎とするテスト分析の方法論。平均点や標準偏差、正答率といった古典テスト理論に基づく分析手法とは異なり、受験者と試験問題という互いに影響しあう要素を、分離して精緻に分析し、テストの品質を評価できる。

サイコメトリックス分析を含む、テスト工学研究所の詳細はこちら

 資格とスキルのギャップを埋めるために

資格を取得しただけでは実務的な業務レベルの証には繋がりにくいというイメージを持つ人もいると思います。マイクロソフト社では、資格試験の品質の向上とともに、資格とスキルのギャップを埋めるためのフォローアップも行っています。

「50問前後の四択の試験で合格できたからといって、全部のスキルが身に付いている、と考えると、実際のスキルマップとのギャップは発生します。そこを埋めるためにも、認定のカリキュラムや、公式の書籍などを提供しています。我々が望んでいるスキル像と受験者の実際との間にギャップが出ないような品質の高いコンテンツを常に提供しています。」

認定資格、教材の提供だけではなく、公式認定校による品質の高いトレーニングも、実際のスキルと資格のギャップを埋めるようなプログラムを構成しています。

「特にMCAの場合、まずはカリキュラムの内容をきちんと身に付けていただきたいのです。書籍で勉強したり、公式トレーニングを受講した後で受験いただき、スキルが身に付いたかどうかのチェックとして試験をご利用いただくように提案しています。」(大垣氏)

今後も品質の高い公式トレーニング、書籍、認定資格試験と、包括的なサービス提供により、IT業界に関わるすべての人達のスキルアップに大きく貢献したいというマイクロソフト社の熱意が伝わるインタビューでした。

IT知識のベースラインのプロトコルとなるMCAプログラムを身に付けることで、MCPへのステップアップも容易に行えることでしょう。

 改訂版試験の詳細

今回、アール・プロメトリックのテスト工学研究所のテスト開発手法が取り入れられた以下の改訂版試験を、全国のアール・プロメトリックのテスト会場で受験できます。

<改訂版試験>
M10-101: MCA Database (MCA データベース) Microsoft SQL
Server 2005 対応
M10-301: MCA Application (MCA アプリケーション)
Microsoft .NET Framework 2.0 対応

MCA プログラムの詳細はこちら

<試験予約>
コンピュータを使用した受験(CBT)
■会場:日本全国にある、アール・プロメトリックのテストセンター
■受験申込:こちらからオンライン予約が可能です。

マークシートを使用した団体受験(PBT)も実施中。
詳細は、こちらをご確認ください。

この機会にぜひご受験ください。


※nikkeibp.jp events SPECIALより転載

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