| 最後に、マインドセットを高めるためのポイントを挙げておこう。
まずは、理想と現実のギャップを明確にすること。
人材育成ではよく言われることだが、理想とする自分の姿と、現在の自分の能力を正確に把握して、スキルギャップを明確にすることが必要だ。学習すべき内容を明確にするためでもあるが、もっと重要な理由がある。ギャップの明確化により理想に近づこうとする力、つまり、学習意欲が高まるのである。
もうひとつは、対話の重要性だ。
個人の学習において、対話とは、自分自身で内省をし、思い込みをなくすことだ。人間は、どうしてもイメージや思い込みで自らを制限したり、履き違えてとらえることがある。事実や疑問点を明確にし具体的に考える、あるいは繰り返し問いかけるといった行動により、正しく知ることができる。
この2つのポイントは、個人のマインドを上げるためにも有効だが、チームとしての必要能力でもあり、組織の仕組みとしても考えていくべきであろう。
最後に筆者より。効果的な学習スタイルは自分自身で作り上げるものでもある。自分への投資を惜しまず、豊かな知識を蓄えてほしい。
<プロフィール>
官庁において情報システム部門などを経験した後、独立系IT教育専門会社で地方事業所の新規開設責任者として従事。その後、現職で企業向け教育の企画・プロモーションを行う。現在は特に、情報セキュリティ教育に関する活動を精力的に行い、JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)情報セキュリティ推奨教育検討ワーキンググループリーダー、SEA/J(セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン)研究員としても活動している。
ITコーディネータ、情報処理技術者(上級システムアドミニストレータ、情報セキュリティアドミニストレータなど)をはじめ、MCSCなどベンダー系資格保有。
※nikkeibp.jp events SPECIALより転載
|