| 求人ポジションに合わせて職務経歴書を書く、というと自分の経験や希望をねじ曲げて書くような印象を持つ人がいるかもしれませんが、何も嘘を書きましょうと言っているのではありません。希望する会社のホームページなどを熟読して、その企業が置かれた立場や募集の背景をできるだけ理解した上で、嘘のない範囲でその求人ポジションに合った職務経歴書を作りましょう、ということです。
例えばあるIT企業で、「C、Javaの経験者募集。PM候補」というような求人があったとします。これに対して、職務経歴書においてCやJavaに関する知識が豊富であることを伝えるだけでは不十分な職務経歴書です。
「PM候補」と書いてあるのですから、もしすでにPMの経験がある応募者なら、「どうやってプロジェクトをマネジメントしてきたか」や、「プロジェクトの目標を守るために、時にはどう顧客や社内の他部門と折衝(またはコントロール)してきたか」ということまで書くべきです。PMの経験がない応募者であっても、「どうやって自分の担当業務をマネジメントしてきたか」や、「どう周りの部門や業者を巻き込みながら仕事を進めてきたか」、あるいは「顧客との折衝は直接行ってきたこと」なども併せて書いた方が、書類審査をしている側としては、「入社後どうやってPMの仕事をこなしてくれるのか」をはるかにイメージしやすくなります。
もし応募する企業がまだ立ち上げ間もないベンチャー企業だとすれば、いろいろな制度がないことはもちろん、生き残りのために社内のさまざまなルールや仕事の進め方は激しく変化しているでしょう。自分がどれくらい変化に強いかや、変化を作り出すことができるかを体験を交えて書いたり、もしホームページやニュースリリースなどから、対象にしている業界や今後伸ばしていきたい分野などが分かり、そこに自分の経験があれば、それを加味した職務経歴書を作成することが大切です。
私は仕事で、転職人気企業TOP10に入ると言われる企業の中途採用を複数お手伝いしていますが、そういった職務経歴書が送られてきた場合、書類審査を通過させる確率は極めて高いものです。人材紹介事業を行っている立場からも、応募先企業に合わせた職務経歴書の方が格段に書類審査を通過しやすいことを日々実感しています。
転職支援サイトに、あるレベルの履歴書、職務経歴書を載せると、1、2日で数十社の企業や人材紹介会社からスカウトメールが来るかもしれません。しかし最終的に入社できるのは1社ですし、言うまでもなく、せっかく転職するなら自分が希望する企業に入社したいものです。そのためにも、せめて志望順位の高い数社に対しては、個別の職務経歴書を用意してほしいと思います。
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