Rosen氏は電気工学を学んだ後、陸軍研究所に就職し、回路分析の担当からキャリアを始めた。その後コンピュータ・センターに移動となり、サポート業務に従事した後、プログラミング地獄の囚われの身となった。
その後、コンピュータ支援製造のサポートをしながら階段を上り続け、最終的には情報管理部門のディレクターまで上りつめた。そしてアメリカ国立衛生研究所のCIOを募集しているのを知り、応募したところ採用となった。
「State of the CIO」の調査によると、Rosen氏のように70%のCIOが前職の業務をIT関連としている。 ところが、CIOに必要なスキルを聞いてみると、コミュニケーション能力、戦略的思考、リーダーシップ、スタッフの動機付けなどが上位にランクし、テクニカル・スキルはそれほど重要視されていない。これも、CIOのビジネス・リーダーとしての役割を反映している結果であるといえる。
「IT部門に求められているのは、テクノロジーへの理解だけではなく、企業収益を向上させるための貢献をどのように行うかだ。」とRosen氏は言う。
CIOは、どのようにIT部門が組織に貢献するかという大局的な視野をもち、それを周囲に説明できなければならないためである。CIOを目指すITエンジニアは、積極的にプロジェクトマネジメントの役割を経験したり、プロセスマネジメントやビジネスプロセスの分野を勉強したりすることが望ましいと言える。
Rosen氏からのもうひとつのアドバイスは、一人で仕事をしているわけではないので、他の技術者と協業したり、チームをリードしたりする「ソフトスキル」が重要になるということである。
ソフトスキルに関して一番役立ったアドバイスは、陸軍研究所で取った講座の講師の一言だという。 それは「エグゼクティブになりたければ、エグゼクティブの立場になって考えてみる」というものだった。
「上司が技術的な知識やスキルが同じ3名の部下のうち、1名をCIOに昇進させるとしたら誰を選ぶか。一緒にいて楽な相手、考え方の同じ相手、つまり最も自分に近い相手を選ぶ傾向にある。」とその講師はクラスで説明をした。その時に初めて、技術力という定量的な能力だけではなく、ソフトスキルといった定性的なことも重要であると認識をしたと話している。
「上司にゴマをするべきだと言っているのではなく、到達したいレベルの役職があるならば、そこにいる人達が受け入れやすいようにするべきだと思う。」とRosen氏は締めくくった。
certmag.comより抜粋("Your Career Path to CIO" written by Brian Summerfield & Sarah Stone Wunder)
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