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スキルアップコラム:市場が求めている資格を取る!1回目:IT経営を実現するプロフェッショナルの資格

突然ですが、企業や個人が資格を取得させる/する理由は何でしょう?
まずは「入札条件に含まれているから」「社員教育の一環として」といった企業側の理由があるでしょう。一方個人では「業務で必要だから」「自分のスキルを確認するため」「転職に有利だから」といったところでしょうか。

 

今回は、CompTIA認定資格とEXIN資格の2種類の資格を活用して人材育成をはかり、業務に活かしている企業をご紹介します。

2010年12月15日掲載

社員のスキル標準化を目指して

株式会社シー・シー・ダブルは1978年に設立され、ハードウェアやソフトウェア、業務システムなどの各種テクニカルサポートや障害対応のコールセンター運営を行なっています。
テクニカルサポートセンターにおける顧客満足度およびサポートセンタースタッフのパフォーマンスの維持が認められ、2006年にCompTIA Authorized Service Provider(CASP)を受賞するなど、人材育成に力を入れています。

− 人材育成に力を入れるようになったきっかけは何だったのですか。

金成:社員のスキルレベルにばらつきがあることに気づいたことがきっかけでした。基盤スキルにばらつきがあると、会社として均一のサービスをお客様に提供することが出来ません。
ある人はUNIXにとても詳しいけれど、ある人はDBに強いといったように、スペシャリストとしてある領域に特化したスキルを持つのはすばらしいことです。しかし、基盤スキルにおいては、どの社員も同じ「ものさし」のもとでスキルを習得し評価することが重要です。そのため、社員のスキルを標準化する必要がありました。

そこで、3年ほど前に、社員のスキル定義としてCompTIA認定資格を用いて社内教育制度を含めた人材育成のための枠組みを作りました。さらに、社員の資格取得を促すための奨励金制度を設けました。資格試験を受験し、合格したら奨励金を出すことにしました。

− 取得を推奨している資格はどのようなものがありますか。

株式会社シー・シー・ダブル
代表取締役社長
金成 葉子(かなり ようこ)氏

金成:人材育成の枠組みとして使用しているCompTIA認定資格やEXIN資格を奨励しています。いずれもプロジェクト単位で業務上必要な場合を条件としています。CompTIA認定資格のA+、Network+、Linux+およびServer+は、現在約60名の取得者がいます。
また当社は「ITIL手法に基づく、高品質、高サービス、低コストのコールセンター&テクニカルサポートセンター運営」を掲げていて、ITサービスマネジメントファンデーション試験の合格者は13名ほどです。
EXIN資格については、受験まで至っていないことがありますが、ITILの知識を持っている社員は多く、今後お客様への提案に向けてプロジェクトリーダー層の資格取得を見込んでいます。

 

 

CompTIA×EXINの組み合わせ効果

−資格取得による効果をどのように感じていらっしゃいますか。

金成奨励資格を取得することで、社員はCompTIA認定資格からITの知識を習得し、EXIN資格からITのフレームワークを理解することができました。「ものさし」となる資格を明確にしたことで、人材育成が円滑に行われたと感じています。
さらに、プロジェクトチーム内で業務に対する意識が変わったようです。身につけた技術と知識を活かすことで、お客様の要望をより深く理解・整理し、そのうえでコンタクトセンターの発注企業に対して経営戦略まで踏まえたコンサルティングを提案するようになってきたのです。

また、資格取得の推奨により、「点」の知識が「線」でつながったことを実感しています。実務で身についた「点」の知識が資格取得のための勉強によって点と点の関連性が認識でき、「線」に結びついていったのです。それらの知識を実際の業務や顧客への提案に活かし、当社は今後もICTのプロフェッショナルなエンジニア集団として、ITの知識やITサービス運用のフレームワークをお客様に提供していきます。

エンジニアは夢を持とう

−最後に、スキルアップを目指すエンジニアの方々へアドバイスをお願いします。

金成:1点目は、ぜひグローバルな人材を目指してほしいということです。その際には、「世界標準で自分がどの位置にいるのか」を常に意識してください。CompTIA認定資格やEXIN資格といった世界基準となっている資格を、自分のスキルを測る「ものさし」として利用し、自分のスキルがどのレベルにあるのかを確認するのがよいでしょう。英語はもちろん使えたほうが良いですが、英語ができる人イコール仕事ができる人ではありません。英語はあくまで「+α」のスキルと捉え、まずはエンジニアとしてのスキルを磨くことに注力するのが良いのではないでしょうか。

2点目は「夢を持とう」です。夢は目標に置き換えられます。目標があれば、それに向かっての道筋も明確になります。夢をかなえるためには資格を取得しないといけない、資格取得するためには勉強しないといけない、といった具合です。夢がかなえられれば仕事をするモチベーションもあがりますし、給与に反映される場合もあるかもしれません。与えられた仕事をこなす受動的な姿勢ではなく、自らすすんで仕事を取りに行く能動的な姿勢で仕事に取り組んでいくことが、今後は求められてくるのだと思います。

CompTIA 日本支局のコメント

CompTIA 日本支局 シニアコンサルタント 板見谷 剛史

ITIL資格によって“組織”としての運用の可視化を行い、CompTIA認定資格の取得によって、“社員一人一人”がクオリティの高い業務能力を身に付けられたこの組み合わせ、まさに運用におけるベストプラクティスだと思います。また、自社および自身の殻に閉じこもるのではなく、様々なお客様に対し満足いただけるサービスを提供する広い視野を養う意味でも、世界標準の両資格を「ものさし」にされたことは、同業の皆様の参考となると思います。

株式会社エクシン・ジャパンのコメント

株式会社エクシン・ジャパン 代表取締役社長 中川 悦子

ITIL、ISO/IEC 20000準拠ITサービスマネジメント資格によって管理者領域を含む運用分野のラーニングパスならびにキャリアパスが明確になりました。ITIL、 ISO/IEC 20000準拠ITサービスマネジメント資格は世界中で100万人が既に取得。日本でも約9万人が「共通言語」「共通フレームワーク」の考え方を利用してビジネス展開しています。CompTIA社の資格と合わせて取り組まれているシー・シー・ダブル社では、資格取得を社員の1つの明確な目標と位置づけ、モチベーションの向上に成功されています。「資格」が企業ならびにプロフェッショナル両者、そしてその先のお客様を成功に導く一助となったことは、弊社の励みともなります。

(文中敬称略)

取材を終えて-

株式会社シー・シー・ダブルが提供するサービスやNPO活動の発足に関するお話など、とても熱心に話してくださった金成氏。ベンチャースピリットを大切にして常に先を見て仕事をなさっている、という印象を持ちました。

 

人材育成の「ものさし」を自社で作成するのは大変なことです。CompTIA認定資格やEXIN資格といった第三者機関の資格を活用することで、社員のスキルを客観的に評価することができます。
資格取得を推奨した結果、社員のスキル標準化という当初の目的達成だけではなく、社員の業務に対する意識変化といった予期せぬ効果が得られたのは、人材育成、資格取得推奨の良い例だと言えるでしょう。

 

一方社員やエンジニアといった個人の視点で見ると、資格試験で自分のスキルを確認し、さらに上のレベルを目指していけば、エンジニアとしての自分の価値も上げていけるのではないでしょうか。そのためにはまず、「夢を持つ」必要があるのですね。日々をただなんとなく過ごすのではなく、「XXになりたい」といった夢(目標)を持つことで、1年後や5年後の自分の働く姿も想像しやすくなるのではないでしょうか。

プロメトリック株式会社
鹿倉 一葉

本ページに記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があります。何卒ご了承ください。

CompTIA認定資格 EXIN(ITIL)資格

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