USGBCの認証制度についての最適な提案

背景

米国グリーンビルディング協議会(USGBC)は、コスト効率が良く、省エネにもつながるグリーンビルの建設を促進し、豊かで持続可能なアメリカの未来を創ることに取り組むNPO法人です。79の地方支部、1万6,000を超える会員企業・組織、そしてグリーンビルディング評価制度LEED公認の専門家を16万人以上擁するUSGBCは、LEED認証制度を浸透させる推進力であり、また2009年〜2013年のアメリカ国内総生産に5,540億ドル寄与する見通しの産業の原動力にもなっています。USGBCの支持者は、建築業者と環境保護活動家、企業とNPO組織、議員と一般の有識者、教師と学生といった、多様なメンバーで構成されています。

課題

誰もが環境に配慮する必要があるとの意識が世界規模で急速に広がり、環境にやさしく、持続可能なビルの建築工法を重視する姿勢が強まるなか、USGBCのリーダーシップとビジョン、そしてLEED認証制度の重要性は、日に日に高まっています。これは、USGBCにとって歓迎すべきことである反面、まだLEED認証制度の普及に対応していく最良の方法を模索する段階にあったUSGBCにとって、独自の課題を突き付ける事態ともいえます。

認証制度の急激な普及にともない、USGBCは、LEED AP試験の問題作成や実施、採点をより大規模に行うことがこれまで以上に厳しくなると感じていました。一方で、グリーンビルディング産業を主導するリーダーとしての地位を同時に維持する必要にも迫られていたのです。LEED AP試験の大規模実施とグリーンビルディング産業リーダーの地位維持、これらを同時に行うことは非常に困難なことでした。そこでUSGBCは、変化する受験者のニーズに対応するためには、第三者的立場で試験を実施でき、経験豊富で実績のある企業に、認証試験の問題作成や円滑な試験実施、認証制度の充実を手助けしてもらう必要があるとの結論に達しました。

戦略

USGBCの課題は、広範におよぶ地域で安全に試験を実施できるだけでなく、試験の内容を継続的に充実させ、そうすることでLEED の専門家認証(AP)制度を将来的に発展させるパートナーの役目も果たすことのできる、第三者的立場の企業を見つけることでした。そして、最新技術を駆使した試験および評価サービスの世界的なリーディングカンパニーのプロメトリックが、LEED AP制度の試験業務でパートナーとなることが決まり、USGBCはこの難問の解決策を得ることができたのです。

ソリューション

USGBCの認証試験が話題となり、注目を集めていることを受けて、同協議会はプロメトリックに、グローバルな試験会場ネットワークを使用して本試験の運営を行うことを委託しました。プロメトリックの試験会場は世界のほぼすべての国・地域にあるため、より広範な地域に住む、より多くの人たちが試験を受けることができるようになるはずです。またプロメトリックの試験会場は研修を受けた試験監督員を配置し、最新の試験技術を備えているため、試験の実施規模が拡大しても、LEED AP試験と受験者に影響がおよぶ心配もありません。

プロメトリックが提供するメリットはこれだけにとどまりませんでした。プロメトリックの試験および認証サービスの経験を活かして、USGBCの認証制度拡大に向けた新たな取り組みを、総合的にサポートできたことが、最大の貢献です。

USGBCは、プロメトリックの助言のもと、試験関連の業務分析をグローバルな規模で行いました。組織の目標、戦略、既存の認証付与の仕組みを根本的に見直し、新たな内容やまったく新しい認証制度となりそうな候補を洗い出したのです。この作業の後プロメトリックは、認証制度のブループリント(内容を刷新した認証制度、または新たな認証制度のロードマップ)の取りまとめをコンセプト作りから策定までサポートしました。さらに、試験問題作成への協力とともに、新たに創り上げた試験が法的に問題なく、かつ認証制度の目標に合致しているかどうかを、自社のサイコメトリックスの専門家に確認させる業務も行いました。

グリーンビルディングのどのような面を試験の対象とする必要があるか、受験者に求められる資質を最も正確に評価するにはサイコメトリックス分析をどのように活用すればよいか、どの試験問題をどのような形式で出題すべきか、採点方法はどうすべきか、といった多岐にわたる事項を決定するにあたり、プロメトリックはUSGBCに全面的に協力しました。それだけにとどまらず、すべての試験について、コンピュータを利用した試験配信、採点および運営も担い、建築物のグリーン化推進のためにUSGBCが引き続きイノベーションとソートリーダーシップ(思想的なリーダーシップ)を発揮することを可能にしました。

成果

LEED認証試験は、プロメトリックの機密性の高い試験会場で、希望すればだれでも受験することができます。プロメトリックをパートナーとすることで、USGBCは急激に高まるその認証制度に対する需要に、健全かつ持続可能な方法で対応しやすくなりました。

USGBCは2008年に、LEED AP制度の管理に加え、将来、新たなグリーンビルディング認証制度が導入された場合には、その管理も担う「グリーンビルディング認証機関(Green Building Certification Institute :GBCI) 」の創設を発表しました。

プロメトリックとUSGBCとの業務は現在も続いていますが、今はGBCIと直接提携しています。USGBC(およびその試験業務を担うGBCI)は、プロメトリックをパートナーとしてLEED AP試験の問題作成と実施で協力を得ることにより、ベストプラクティスと最高の水準に加え、適切で法的に問題のない認証制度を通じて、グリーンビルディング分野で引き続きリーダーシップを発揮する態勢を整えています。

概要:USGBC

所在地 ワシントンDC
目的 大規模なLEED AP試験の問題作成、実施、採点を行いつつ、認証制度普及に対応する必要があった。
成果 サポート体制が充実した認証制度をプロメトリックのグローバルな試験会場で受験できるため、「グリーン化」の推進を望む人であれば、だれでも受験できるようになった。

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