公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会
試験配信への最適な移行提案

背景

製品やサービスの機能に着目し、創造的思考を働かせて改善を図り新たな価値を創造する手法、それがバリュー・エンジニアリング(VE)です。1947年米国GE社のL.D.マイルズ氏によって開発され、日本には1960年頃導入されました。当初は製造メーカーの資材部門に導入され、コスト低減の成果の大きさが注目されました。やがて企画、開発、設計、製造、物流、事務、サービスへと適用範囲が広がるとともに、あらゆる業種で活用されるようになりました。

このVEの深耕・普及により持続可能で豊かな社会の実現および公正で自由な経済活動の活性化を図ることを通じて、国民生活の安定向上に貢献することを目指し、この目的遂行の原動力となる志の共有とその醸成を図る事業を行っているのが、公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会(以下、 日本VE協会)です。事業のひとつにVEリーダー認定試験があり、VE活動のリーダーを務めるために必要な基礎知識をもっている人材の認定を行っています。試験は1990年にスタートし、12時間以上のVE研修を受講した社会人や学生を対象とし、紙と鉛筆による試験を年2回、全国約20箇所で実施していました。

課題

VEリーダー試験は、企業が社員の意識改革やスキルアップのために受講・受験を推奨するケースが多いため、企業単位での申し込みが多い試験です。企業によってはバスをチャーターして試験会場に来場したり、地方の試験会場では前泊したりするなど、受験者側にかかるコストも無視できないものでした。日本VE協会にとっても、問題・解答用紙といった大量の紙資源の輸送・廃棄という環境負荷の低減が必要でした。

日本VE協会が抱えていた課題は、大きく分けてふたつです。ひとつは「トータルコストの低減」。試験を運営するためのコストだけでなく、試験会場への移動費など受験者側の負担、そして紙資源を極力使わないことによる環境負荷にも考慮したコストの低減も含まれます。公益法人として、社会に貢献し得る仕組みを模索していたのです。

そしてふたつ目は「利便性の向上」です。限られた試験日だけでなく、日々の仕事で忙しい受験者の都合に合わせて受験できるような仕組みを導入し、受験者拡大を図ることでした。

日本VE協会は紙と鉛筆による試験を実施していく中で、年間の試験実施回数や場所の拡大に限界を感じ始めていました。日本VE協会は、あらゆる仕事に携わる人たちにとって有益で基礎的な資格をより多くの人に広めていくために、全国どこにいても平等に受験機会が得られる試験実施方法の必要性を感じ、CBT試験導入の検討を始めたのです。

戦略

「トータルコストの低減」と「利便性の向上」、この2点を同時に解決する仕組みとしてプロメトリックはCBTを提案し、2007年1月に採用されました。

CBTで試験を実施することにより、受験者の都合に合わせて、全国約100会場の試験会場から試験日を選択できるようになり、移動費など受験者側の負担が軽減できます。また、コンピュータを使用して問題に解答するため、問題用紙・解答用紙の印刷が不要になります。その結果、「トータルコストの低減」と「利便性の向上」が実現できます。

ソリューション

CBT導入により、日本VE協会にもVEリーダー試験受験者にも大きなメリットを生み出しましたが、最大のメリットである「いつでも受験できる」ということが、逆に受験者のモチベーション低下を招いてはいけません。そのため日本VE協会は、企業や団体向けに受験(バウチャー)チケット制を導入しました。また、受験料金をまとめて支払い、受験期限を設けたうえで受験者が都合のよい日に受験予約するといった、きめ細かな対応をとりました。プロメトリックは、受験(バウチャー)チケット制の導入に関してもさまざまな提案を行い、実施までのプロセスをサポートしました。

VEリーダー試験は、さまざまな業種、職種の人が受験するため、コンピュータを利用した試験に対して様々な反応が日本VE協会に寄せられました。申し込みや受験の方法が大きく変わるので、日本VE協会では法人会員や企業の方々に時間をかけて丁寧に説明し、混乱がないよう案内しました。また、実際の試験画面も、受験者にとってできるだけ分かりやすく、丁寧に作りこみました。その結果、CBTに対する拒否反応はありませんでした。

成果

CBT化による成果として、欠席率の低下が挙げられます。CBT導入前は7〜10%だった欠席率が、CBTに移行してから2%に下がりました。現在、VEリーダー試験は、試験期間が前期(4月〜7月)と後期(9月〜2月)に分けられ、ほぼ年間を通して受験することが可能です。

2007年のCBT導入と同時に日立製作所グループ全体から大量の受験があり、CBTでなければスムーズな試験運営は難しかっただろうと日本VE協会の試験担当者は感想を述べています。2009年1月からは、海外の現地スタッフにも受験させたいという企業の要望に応え、英語での試験実施もスタートしました。

今後の目標の1つとして日本VE協会が掲げているのは、女性受験者の増加です。VEリーダーの取得者の2割程度となっている女性受験者の比率を向上させ、より多くの方々にVEを学んでほしいと願っています。

VEの今後の可能性とさらなる広がりのために、プロメトリックのCBTが大きく寄与しています。

概要:VEリーダー認定試験のCBTへの移行

  • 日本VE協会の所在地:東京都世田谷区
  • CBT移行の時期:2007年1月
  • CBT移行の目的:受験者が全国どこにいても平等に受験機会が得られるようにするため
  • CBT移行の成果:CBT移行により、ほぼ年間を通して受験することが可能になり、欠席率が低下した。
    大量の受験申し込みがあってもスムーズな試験運営が実施できた。

導入事例PDFダウンロード

本導入事例をPDFファイルでダウンロード可能です。

試験に関するご相談はプロメトリックにお任せください

  • CBTへの移行を検討している
  • 運営業務の負荷を軽減したい
  • 試験運営業務を一括委託したい
  • 試験の品質評価を行いたい
  • 試験問題の作成支援が必要など…

試験運営のプロフェッショナルとして、
課題解決のお手伝いをいたします。