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プロメトリックが提供するCBTサービスの仕組みについてご紹介いたします。

コラム:CBTの仕組み

CBTの仕組み 第一回:出題の仕組み@ フォーム方式

2012年11月26日 掲載

CBT(Computer-based Testing、コンピュータを利用した試験)サービスにおいて柔軟な受験機会を提供するためには、受験者によって異なった問題を出題し、同時に公平性を担保する仕組みが必要になります。試験問題の過度な露出を避けると同時に、受験者間に不公平な状況を発生させないために、当社のCBTでは主に2種類の出題方法が採用されています。今回はそのうちの1つ、フォーム方式と呼ばれる出題の仕組みを紹介します。

いつでも受験が出来る

「柔軟な受験機会」とは具体的には、通年あるいは一定の期間、いつでも受験が可能な体制を支援するサービスのことです。当社は数多くの資格試験を扱っていますが、プロフェッショナルとして活躍している人にとっては、受験のスケジュールよりも業務のスケジュールを優先せざるを得ないのが現実ではないでしょうか。受験者が自分の学習の進捗や他の業務・個人のスケジュールの都合に合わせて受験する時期を選択することができるCBTは、極めて利便性の高い試験体制といえます。 (実際のCBTの運用では、多くの試験には独自の再受験規定が設けられているため、同じ受験者が毎日連続して同じ試験を受験することはできないようになっています。)

試験問題を複数セット用意するフォーム方式 

いつでも受験が可能な体制といっても、毎日同じ試験問題を出題し続ければ良いわけではありません。言い換えれば、柔軟な受験機会を提供するCBTにおいては、受験者によって異なった試験問題を出題する必要があるということです。この課題に対し当社のCBTでは、主にフォーム方式とLOFT(Linear-on-the-fly Testing)方式の2種類の出題方法を採用していますが、今回はフォーム方式を紹介します。

フォームとは各受験者に出題される試験問題1セットのことを指します。フォーム方式による出題方法とは、事前に複数のフォームを用意しておき、各受験者に対してCBTシステムがランダムに1つのフォームを選択して出題する仕組みです。年に一回実施される資格試験の過去5年分(すなわち5回分)の試験問題を、事前に登録しておくイメージに近いでしょうか。

各フォームの中身(試験問題の組み合わせ)は決まっており、その意味でフォームのことを「固定版」あるいは単に「版」とも呼びます。当社のCBTでは、同じ受験者が繰り返し同じ試験を受験する場合、事前に用意してあるフォームの数以内であれば、毎回異なるフォームが出題されるようになっています。また、同じフォームでも、試験問題の出題順序をランダムに変えることが可能です。

異なる試験問題でも公平性を担保する

受験者に異なるフォーム(異なる試験問題)が出題されるCBTの仕組みにおいては、フォーム間の同等性が大切になります。フォーム形式の出題方法を採用している試験では、サイコメトリクスと呼ばれる分野の理論に基づき、どのフォームも採点・得点基準の観点からは同等であるように設計されています。多くの場合は、一定割合の共通問題を組み込んだフォームの設計が行われます。

基本的な考えとしては、どのフォームを受験しても差が無いということ。ザックリと言えば、各フォームが同じ難易度になるように試験問題が選ばれており、かつ、難易度に差があっても得点変換の時点で調整されるようになっています。採点・得点の仕組みについては本シリーズで後ほど紹介します。

受験者が何万人も何十万人もいるとしたら

用意するフォームの数はいくつぐらいが適切なのでしょうか。この質問に対しては絶対的な正解はありません。適切なフォームの数は、出題される試験問題の数や想定される受験者の数などに大きく依存します。しかし一般的には、想定される受験者数が多いほど、多くのフォームが求められます。

それでは、受験者が何万人も何十万人もいるとしたら、何十、何百もの同等なフォームを事前に設計しなければならないのでしょうか。この課題に対する1つのソリューションとして、出題の仕組みAではLOFT方式による出題方法を紹介します。


CBTの仕組み:第六回 試験結果の考え方@
CBTの仕組み:第五回 CBTとグローバル化が進む社会
CBTの仕組み:第四回 試験監督のあり方
CBTの仕組み:第三回 試験問題の事前評価
CBTの仕組み:第二回 出題の仕組みA LOFT方式
CBTの仕組み:第一回 出題の仕組み@ フォーム方式

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