公益財団法人健康・体力づくり事業財団様 導入事例

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学生受験が多い資格試験のCBT化で、主催者・受験者双方の利便性が向上

サービス導入団体 公益財団法人健康・体力づくり事業財団
CBT導入試験
  • 健康運動指導士
  • 健康運動実践指導者
導入前の課題 会場運営の負荷、試験会場の地域偏在

公益財団法人健康・体力づくり事業財団は、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動の「健康日本21(第三次)」や、スポーツ庁が実施する「生涯スポーツ・体力つくり」施策などの国の健康・体力づくり施策に沿って、健康運動指導士・健康運動実践指導者という運動指導の専門人材を社会へ多く送り出してきました。両資格者は、国民の健康増進から生活習慣病予防、介護予防までを支援する専門家として、運動施設、医療機関、高齢者施設、行政機関など幅広い分野で活動しています。

同財団の活動によって、健康運動指導士認定試験と健康運動実践指導者認定試験の受験者は増加していきました。一方で、紙試験では会場運営の負荷が大きく、試験会場の地域偏在も大きな課題となっていたそうです。そこで、同財団は受験者の利便性と公平性の両立を目的にプロメトリックのCBTを導入しました。

健康運動指導士・健康運動実践指導者の資格試験におけるプロメトリックのCBTの当時の導入背景や導入効果、その後15年にわたり継続利用に至っている理由はどのようなものだったのでしょうか。公益財団法人健康・体力づくり事業財団指導者養成部調査役の角出 貴宏(すみで たかひろ)様と、主任の草苅 有(くさかり ゆう)様にお話を伺いました。

健康運動指導士・健康運動実践指導者の社会的役割

- 貴財団における、健康運動指導士・健康運動実践指導者それぞれの役割の違いを教えてください。

角出調査役(以下、角出):2つの資格の役割を大きく分けると、健康運動指導士は、生活習慣病予防や介護予防といった個別性の高い指導に関わる場面が多く、健康運動実践指導者は運動の集団指導を担う機会が多いといえます。試験形式は、健康運動指導士が筆記、健康運動実践指導者が筆記と指導実技です。
当財団は、健康運動指導士・健康運動実践指導者の有資格者をより多く社会に輩出し、運動指導の機会を増やすことで、国民全体の身体活動量の向上を目指しています。

受験者増加で顕在化した紙試験運営の限界

- 健康運動指導士・健康運動実践指導者の資格試験を紙試験で行っていた際は、どのような負担が発生していましたか。

草苅:当試験の受験者のピーク時は年間約6,000人規模で、主要都市を中心に11会場程度で試験を運営していました。そのため、会場費の支出だけでなく会場の確保や、監督員の配置など、運営の負担は大きなものでした。
また、受験者の中には、近隣に試験会場がないため遠方受験になるケースもあります。試験の主催者としては、地理的条件による不公平を解消できていない点も課題でした。

角出:加えて、試験中の携帯電話の使用による不正の防止など、試験当日の細かな管理業務の負担も重かったです。受験者数が増えるにつれ、フロアが大きな試験会場を借りる必要があり、その分だけ管理スタッフの数を増やさないといけない状況も負担でした。受験者の増加とともに紙試験の運営には限界が見えていたともいえます。

利便性と公平性を両立するためにプロメトリックのCBT導入を決断

- CBTを提供する会社を比較する際に重視した点と、プロメトリックを選んだ理由を教えてください。

角出:CBT提供会社の比較の軸としたのは、会場網や運用実績、運用品質、学校との調整対応の可否、結果データの扱いやすさなどです。導入後に自団体で分析しやすいデータ形式を提供いただけるか否かも重視しました。

草苅:当試験は学生受験が多いため学校との調整が必須です。その点、プロメトリック社は学校の担当者様への対応をサポートしてくれる点も利便性が高いと評価しました。

角出:なによりプロメトリック社を選んだ大きな決め手は、全国にある会場網と試験運用の品質です。プロメトリック社は都道府県すべてに同一条件の試験会場があり、豊富な実績と高い運用品質を持っています。そのため、私たちの目的としている受験者と主催者双方の利便性・効率性の向上に資すると判断しました。複数社を検討する中で、公平性や信頼性、試験席数の確保に不安を覚えたこともありましたが、プロメトリック社にはその点の不安はありませんでした。実際にプロメトリック社のテストセンターを見学し、受験者の本人確認と監督の厳格な手順を確認できたことも大きかったですね。

プロメトリックが解消したCBT導入に対する受験者・主催者双方の不安と負担

- 紙試験からCBTへ移るときには、どのような戸惑いがあり、どう解消しましたか。

角出:CBT導入初期は、学校から予約方法や団体受験の手順に関する問い合わせが増えました。紙試験とは手続きが異なるため、学校側にも戸惑いがあったようです。
草苅:しかしその点は、プロメトリック社が学校向けの説明も担ってくれたことで、私たち主催者側の負荷は抑えられましたね。
角出:また、東日本大震災のような災害や新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、従来どおり大きな会場に人を集めにくい状況の中でも、プロメトリック社はCBT試験の運営を継続してくれました。大地震といった災害などが起きた際でも、受験者が見るウェブサイトに試験開催にまつわる情報をすぐに掲載してくれています。そのようなフォローもあり、コロナ禍以降はすべての筆記試験をCBTに移行しました。

CBT導入後に見えた成果

- プロメトリックのCBT導入後、受験者・主催者双方にどのような成果がありましたか。

角出:受験者にとっては、試験会場の選択肢が広がり、地理的な不公平の緩和につながった点は大きな成果です。先述のとおりプロメトリック社は学校ごとの予約ニーズを把握した上で、日程調整などをしてくれるため、受験者・主催者双方の手間を大幅に省いてくれました。
草苅:紙試験の時代のように、試験シーズンになると私たち職員が毎週末のように全国の会場へ赴く必要がなくなり、運営改善の業務に時間を使えるようになった点も大きな成果といえます。
角出:本人確認や監督手順が統一され、運用の公平性を説明しやすくなった点も成果ですね。また、プロメトリック社は、分析管理がしやすいデータを提供してくれます。ユーザーのことを考えた形式になっているため、試験内容の分析が容易になりました。

プロメトリックのCBTに期待すること

- プロメトリックの継続利用の理由を教えてください。

角出:15年継続利用している理由は、信頼性です。大人数の受験生への対応が必要な団体には、実績が豊富なプロメトリック社のCBTが合っていると思います。
草苅:そうですね、安定的な運営をしていて、なおかつ学生が確実に受験予約できるように調整を進めてくれる点もあります。学生受験が多い試験では、各学校との調整が不可欠ですが、プロメトリック社のサポートには引き続き期待しています。

- プロメトリックに今後改善してもらいたい点はありますか?

草苅:本人確認は厳格性を維持しつつ、今後はデジタル化の流れに対応する必要もあると思います。これから先はデジタル学生証など確認書類にも変化が出てくるでしょう。プロメトリック社には、現在の厳格性を保ちながら時代の変化にも対応したサポートをしてもらいたいと思っています。
角出:私個人としては作問におけるAI活用にも関心があります。受験生に押さえてもらいたい重要ポイントを絞ると、どうしても問題内容が似てしまいます。そこでAIを活用して、作問のバリエーションを増やせることができるのではないかと期待しています。また、留学生の受験も少しずつ増えており、今後は外国語の対応についても検討いただきたいですね。

制約の多い学生を主体とした試験であっても、プロメトリックのCBTなら課題をクリアできる

- 学生の受験者が多い試験団体がCBT導入を進める際は、どのような点を優先的に検討すべきでしょうか。

草苅:単に会場費や人件費の削減だけでなく、受験者が試験を受けやすくなる環境を用意できるか否かを導入目的に据えることが重要です。学校側は多くの学生に受験してもらいたいと思っていても、学生は授業があるので受験できないこともあります。その点、プロメトリック社は各地域の学校の要望を前もって把握し、多くの学生が受験できるように、細やかな調整を行ってくれる点が助かっています。

角出:学生主体の試験では、本人確認の方法や、受験繁忙期の席数確保の課題を初期設計に入れることもおすすめします。それらの点が曖昧だと運用が不安定になるかもしれません。

草苅:また、運動指導資格の養成を目指してCBT化を検討している際は、まず自団体の受験者属性と運営課題を洗い出した上で、必要な要件を整理してみてください。その点、プロメトリック社は会場運営や予約数、本人確認、非常時の対応といった実務設計も細やかに支援してくれる点が心強いです。

角出:当財団は、国の政策に則って国民の身体活動量の増加、運動実施率の向上、さらには健康寿命の延伸に貢献していくことを目指しています。これからもCBT試験の拡大によって健康運動指導士・健康運動実践指導者の有資格者を増やし、国民の健康増進に寄与していきたいと考えています。その結果として、医療・介護領域を含む社会的課題の改善にも貢献できればと思っています。

今回の取材にご協力いただいたお客様

公益財団法人健康・体力づくり事業財団

指導者養成部調査役 角出 貴宏様
指導者養成部主任 草苅 有様

取材日:2026年4月22日

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